石破首相が習近平国家主席と初会談を実施、両国の共通利益拡大に向けた戦略的関係を推進することで一致。
会談後、石破首相はペルーでのAPEC首脳の歓迎夕食会に出席。
原発処理水の海への放出に関して、日本産水産物の輸入再開の合意を確認。
日本人学校の児童殺害事件を受け、石破首相が中国での日本人の安全確保を求め、習主席が全ての外国人の安全を保障すると応じる。
石破首相は「非常にかみ合った意見交換だった」と評価し、今後も習主席との対話を重ねる意向を示す。
APEC(アジア太平洋経済協力会議)の首脳会議のため、ペルーを訪問中の石破首相は、日本時間の16日朝、中国の習近平国家主席と初めて会談しました。ペルー・リマから、フジテレビ政治部・門脇功樹記者が中継でお伝えします。
今回の訪問のヤマ場といえる会談を終えた石破首相は、ペルー大統領府でのAPEC首脳らの歓迎夕食会に日本時間16日午前まで出席していました。
石破首相と習主席は会談で、日中が共通の利益を拡大する「戦略的互恵関係」を推進していくことで一致しました。
また、原発処理水の海への放出を巡り、日本産水産物の輸入再開の合意を着実に進めることを確認しました。
さらに、日本人学校の児童殺害事件を受け、石破首相が中国での日本人の安全確保を求めたのに対し、習主席は「日本人を含む全ての外国人の安全を確保する」と応じました。
石破首相:非常にかみ合った意見交換であった。今後とも習主席との会談を重ねていくということで、一致を見たところであります。
同行筋は「習主席でなければ述べられない答えを引き出すことができた」と話し、会談の成果を強調しています。