事件があったのは、茨城・神栖市。バールのようなもので両替機を狙う2人組をカメラが捉えました。侵入から、わずか40秒で破壊。現場には、無理やりこじ開けられた跡や、壁にもえぐられた跡が確認できました。
取材を進めると、同じ神栖市にある別のコインランドリーでも被害が出ていることが分かりました。
防犯カメラの映像を確認してみると、14日午前3時ごろ、似た格好の黒ずくめの2人が店に侵入。狙いはやはり両替機で、同様にバールのようなもので無理やりこじ開けようとしています。
約1分半後、この店でも両替機が破壊され、中から現金が盗まれてしまいました。
被害はこれだけでは終わりません。神栖市の北にある行方市でも確認されたのです。
店に入るなり、両替機に向かう2人。しかし、これまでの店とは少し様子が違います。
実はこの店舗では、過去にも被害を受けていたことから、両替機を前から開かない作りにすることで対策をとっていました。
しかし、それでも無理やり現金を奪う泥棒。千円札を入れる投入口を破壊し、硬貨を残し、8万9000円を奪い去りました。
コインランドリーの両替機を狙った、黒ずくめの2人組。14日だけで神栖市と行方市、少なくとも合わせて5店舗で被害があったことが取材で明らかになっています。
被害に遭った店舗から被害届を受けて、警察が窃盗事件として捜査をしています。
被害があった店の従業員は「(両替機の)メーカーは対策しているが、それを超えて壊しに来ている。だんだんうまくなってきて、時間がかからなくなってきている」と話します。
店が対策を強化するたびにそれを破壊し、現金を奪い去られる現状に、店側は、「対策をとってもいたちごっこだ」と危機感を募らせています。